CORABOSSとは

CORABOSSは、脳卒中後の在宅生活を支援するため、ボツリヌス療法、装具療法、運動療法の3つの療法の協力を通じて、歩行再獲得を目指す専門的なプラットフォームです。2011年12月に設立され、脳卒中患者のリハビリテーションにおける課題に取り組んでいます。特に、医療保険で提供される作業療法士や理学療法士による介入が日数制限され、その後のケアについての議論が求められている現状に対して、CORABOSSは新たな解決策を提供しています。

CORABOSSの設立背景には、脳卒中後の方々が在宅生活を送る中で直面する課題があります。調査によると、装具の修理や見直しの機会が不足しており、その結果、患者の生活の質が低下しています。また、2010年秋から導入されたボツリヌス療法（注射による治療）は、上下肢の痙縮を軽減する有効な手段として注目されていますが、その後の装具の見直しや運動療法との組み合わせが適切に行われていない場合が多いのが現実です。

このような背景を踏まえ、CORABOSSは、装具のアフターケア、ボツリヌス療法の実施方法、運動療法の提供方法に関する議論や情報交換を活発に行い、最新の知見と実践的なアプローチを共有しています。これにより、脳卒中患者が効果的に歩行を再獲得し、より良い生活を送るためのサポートを提供しています。

また、CORABOSSは、既存の療法の枠を超えた協力の重要性を強調しており、ボツリヌス療法、装具療法、運動療法の連携から生まれる新たな知見を追求しています。治療法と学びを融合させることで、患者にとって最適なケアを提供し、歩行再獲得の道を切り拓いています。CORABOSSは、脳卒中後のリハビリテーションにおける重要なリソースとなることを目指しています。